平成22年度 航空人間工学部会 活動報告

(1)テーマ

航空人間工学に関する知識の普及、情報の共有化を目的として、今年度は「過去の事故事例から学ぶ」をテーマに活動を行った。

(2)手段・方法ならびに成果

【1】第92回例会

第92回例会を東京代々木のオリンピック記念青少年総合センターで開催し、例会の参加者数は合計90名が参加し活発な議論がもたれた。また、下期の活動として施設見学会を行った。概要は以下のとおりである。

日 時:平成22年7月2日(金) 10:30〜17:00

場 所:オリンピック記念青少年総合センター(東京・代々木)

テーマ:「過去の事故事例から学ぶ」

講 演:

1. トピック:「運輸安全委員会(JTSB)の設立と活動状況について」

 菅井 雅昭氏

 (国土交通省 運輸安全委員会 総務課長)

2. トピック:「航空安全情報ネットワーク(ASI-NET)運営10周年を迎えて」

 谷 寧久氏

 ((財)航空輸送技術研究センター (ATEC)専務理事 )

3. 「No YAW Control事故に学ぶ」

 望月 清光氏

 (朝日航洋(株)航空事業本部 安全推進室長)

4. 「米国コルガン航空機事故に学ぶ」

 木村 雅彦氏

(全日本空輸株式会社グループ総合安全推進室 グループ安全推進部テクニカルスタッフ A320機長)

5. 「日本航空のタービュランス事故防止への取り組み」

 加藤 勇治氏

 (鞄本航空インターナショナル 運航安全推進部 運航安全評価室 B747-400機長)

6. 「搭載型乱気流検知システムの研究開発」

 井之口 浜木氏

 (宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 運航・安全技術チーム ライダ技術セクションリーダー)

【2】施設見学会

東京航空局 羽田空港事務所(新管制塔)

<実施日時>

平成23年3月11日(金) 10:00〜12:00、14:00〜16:00

<参加数>

航空関係者、他業種を含め52名

(第1回目は、25名の参加、第2回目は、27名参加)

<特記>

第2回目開催中に東北地方太平洋沖地震が発生し、以降の見学につきましては中止の決定を致しました。参加者に負傷等の発生はありませんでした。

【3】ホームページの運営

インターネットホームページにより、非会員も含め多くの関係者に対して航空安全への理解・関心を深めることに貢献した。また、例会申し込みをホームページから行えるようにし、会員の利便性を高めた。ホームページには過去に開催された例会の講演内容を掲載し、例会に出席できなかった会員に対する支援等を行った。例会等の申し込みについてはホームページから申し込みを行う割合が増えており、今後もさらなる活用が見込まれることから内容の一層の充実を図る。

【4】例会資料の電子ファイル化の継続

第1回例会(1970年3月開催)〜第91回例会(2009年7月開催)までの資料をCD-ROMに記録し、これを継続して財団法人日本航空協会の運営する航空図書館に寄贈した。

注:講演者の承諾が得られたものについて実施。 (過去分について一部欠落あり)

【5】展望

例会と施設見学会を基本とした情報交換と知識の普及を図る活動を通じて、当部会の目標である航空人間工学の発展、航空安全の推進に寄与できたと考える。

平成23年度 航空人間工学部会 活動計画

(1)テーマ

航空人間工学に関する知識の普及、情報の共有化を目的として、今年度は「事故を未然に防止するために」をテーマとした研究活動を行う。

(2)手段・方法ならびに成果

【1】例会等の開催

年間1回の例会(上期に実施)、および下期は関連施設の見学会等の実施を基本とし、会員ならびに関係者間での情報の交換および知識の普及を図る。

【2】委員会・幹事会の開催

適宜委員会・幹事会を開催し、部会活動を円滑に行うと共に、会員の意見を部会活動に反映させるよう努める。

【3】部会ホームページの運営

インターネットを使った部会ホームページを活用して当会の活動内容を広く周知するとともに、活動案内の掲示や会員からの参加申し込みに活用しているところであるが、本年度も内容の一層の充実を図る。

【4】例会資料の電子ファイル化の継続

昨年同様、本年度開催される例会資料をCD-ROM化し、財団法人日本航空協会が運営する航空図書館に寄贈し、一般の供覧に提供する。

【3】期待される成果

航空安全の推進においては、官・民・学および諸外国も含めた多くの組織が関わっているため、これら関係者が交流し、情報を交換する場を当部会が提供することで航空人間工学の知見獲得が可能となるだけでなく、航空の安全の推進へ大きく貢献できるものと考える。



以 上